夫婦で不妊治療していると必ず一度は耳にするのが「精子の運動率」。
精子の運動率が悪いと、妊娠はしづらいです。
原因がわかれば、防ぐことができますし治療法なども紹介しますね。
精子の運動率が悪いってどういうこと?
精子は男性ならご存知の通り、自分で泳ぐことができる細胞です。
自分の体から出た細胞で自力するのって他にあまりないと思いませんか?
その時の動きの割合が運動率です。
1度の射精で2〜4mlの精液が出ますが、そのなかに3奥個も精子は存在しています。
そのなかの32%以下しか動いていないと、「運動率が悪い」ということになります。
自分で精子を出して顕微鏡でわざわざ見る必要はありませんが、半分以上が確実に動いていない場合は精子の運動率が悪いのかもしれません。
これらは、全て病院で検査してもらうことができますよ。
運動率が悪い原因は不健康な生活にあり
男性不妊の原因である精子の運動率が悪くなってしまうのはほとんどが自分の生活にあるでしょう。
たまに遺伝もあります。
【もっと詳しく!】男性不妊は遺伝なのか!?
タバコを吸っていたり、心身共にストレスがあったり、運動不足だったりすると、運動率はどんどん悪くなります。
食生活ももちろん関係しているので、食品添加物が多いスナック菓子やコンビニ弁当ばかり、外食続きだと野菜や果物不足でビタミンが足りなくなりますし、お酒の飲み過ぎもいけません。
また、禁欲生活を1週間以上続けると精子の質自体が悪くなりますよ。
仕事が忙しくて、食事もまともに取れない、自分の時間もない、デートする時間もない…なんて独身男性は多そうですが、ちょっと心配ですね。
運動率を上げるには
精子の運動率を上げるには、上にあげたことと反対のことをすればいいのです。
タバコはやめる。ストレスを減らす。運動不足を解消する。バランスの取れた食生活。お酒の量を減らす。
まずは、これを1ヶ月以上続けてみてください。
その後また精液検査に行ってみましょう。
少しは変わっているかもしれません。
それでも変わらない場合、クリニックから漢方薬などを出されるかもしれません。
自分は、妊活コーヒーという、男性不妊を改善する成分がたくさん入ったコーヒーを飲んでいますよ。
いつも飲んでるコーヒーに置き換えるだけなので面倒臭さは全くありません。
味もコーヒーそのままです。
運動率が悪いとどうなるの?
3億個のうち、3割は動いてるなら3,000個も精子があるんだから、大丈夫!
自分もそう思っていました。
が、精子は多くの関門を経て卵子に近づきます。
まず、女性の子宮頚管の粘膜を突破しなくてはいけません。
この粘膜には、精子を殺してしまうパワーもあるほどです。
その後、白血球が精子を攻撃し、卵子の近くまで行けるのは3億個のうち100以下です。
更に、そのうち1匹だけが偶然卵子に入れたわけではなく、何匹もの精子が卵子のバリアを攻撃して崩れた瞬間に入り込むのです。
3億個あっても卵子に近づけるのは100個以下。
3,000個しかなかったら、10個!?
それでは、卵子のバリアを崩せません。
受精から出産までの動画、これの受精のところまでで良いので見てみてください。
精子達がこんな競争をしているとは思いませんでした。
少しでも運動率を上げるように努力していきましょう!